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菅原伝授手習鑑・寺子屋 — あらすじ・見どころ・登場人物

演目ガイド

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菅原伝授手習鑑・寺子屋

菅原伝授手習鑑・寺子屋

📝 作品情報

作者竹田出雲/三好松洛/並木千柳
初演1746年(延享3年)8月 大坂・竹本座(人形浄瑠璃)/1746年(延享3年)9月 京都・中村喜世三郎座(歌舞伎)
種別時代物
上演時間約100分
原作菅原伝授手習鑑

📖 あらすじ

我が子を主君の身代わりにする、武士の究極の忠義を描いた作品です。
武部源蔵は寺子屋を開き、菅秀才(かんしゅうさい)をひそかに匿っています。菅秀才(かんしゅうさい)の首を差し出せと迫られ、源蔵は身代わりの首を用意する決断をします。
源蔵は入門したばかりの小太郎を斬り、その首を差し出します。首実検役として松王丸が現れ、差し出された首を確かめます。松王丸は菅秀才(かんしゅうさい)の首だと判定し、源蔵を見逃します。
玄蕃が去った後、松王丸は小太郎が自分の実子であったことを明かします。松王丸夫婦は、主君のために我が子を犠牲にしたのでした。妻の千代とともに、松王丸は亡き我が子の野辺送りを行います。

🌟 みどころ

首実検で松王丸が判定を下す場面が、最大の見どころです。我が子の首を前にしても、動揺を見せず菅秀才(かんしゅうさい)の首だと偽る松王丸。この「首実検の肚」をせりふなしで示す演技は、歌舞伎屈指の名場面です。
玄蕃が去った後、松王丸は真実を明かします。小太郎は自分の実子で、主君のために犠牲にしたのだと。悪役と思われていた松王丸の真の姿が明かされる「もどり」の瞬間、観客は涙します。
「いろは送り」の場面で、物語は静かに終わります。義太夫の詞章に「いろはにほへと」の文字が詠み込まれた、歌舞伎屈指の名場面です。松王丸と千代が亡き我が子の野辺送りを行う姿に、子を失った親の悲しみと、それでも貫いた忠義が胸を打ちます。

🎭 登場人物

松王丸
松王丸
まつおうまる
菅原伝授手習鑑のキーパーソンで、白太夫(しらだゆう)の三つ子の次男(長男は梅王丸、三男は桜丸)です。「寺子屋」では、病気のふり(仮病)をして検分に来る悲劇の主人公です。

紫の病鉢巻(やまいはちまき)をして、いかにも具合が悪そうに登場するけど、実は演技なのです。

敵方(藤原時平)に仕えるフリをして、実は自分の息子(小太郎)を主君の子(菅秀才(かんしゅうさい))の身替わりに差し出す…その胸の内を隠して行う「首実検(くびじっけん)」は最大の見せ場です。

武部源蔵
武部源蔵
たけべげんぞう
田舎の寺子屋(学校)の先生ですが、元々は菅原道真公から書の奥義の伝授を受けた忠義の士‍。

主君の息子・菅秀才(かんしゅうさい)を守るために、「今日入学してきたばかりの子供(小太郎)を身替わりに殺す」というとんでもない決断を迫られるのです。

「せまじきものは宮仕え」という台詞は、彼の苦悩そのもの。

苦しみながらも忠義を貫く、熱いドラマを見せる役です。

千代
千代
ちよ
松王丸の奥さんで、小太郎のお母さんです。

夫の松王丸と共に「我が子を身替わりにする」と決めて、自分の手で息子を寺子屋に連れて行くのです。

小太郎と別れる際の心の揺れをあらわす仕草や、「よくお役に立ちました」と泣くシーンには、母親ならずとも涙腺崩壊間違いなしです。

戸浪
戸浪
となみ
源蔵の奥さんで、一緒に寺子屋を切り盛りしているよ。

子供好きの優しい先生ですが、夫と一緒に我が子も同然の教え子を身替わりにする決断をする苦しい役回りなのです。

春藤玄蕃
春藤玄蕃
しゅんどうげんば
菅原道真側である源蔵の敵役(藤原時平の家来)の武士です。

松王丸と一緒に、道真の子・菅秀才(かんしゅうさい)の首を受け取るために寺子屋へやってくるのです。

源蔵に対して「早く首を出せ!」と急かしたり、嫌味を言ったりして、場の緊張感を高める重要な赤っ面の悪役です。

菅秀才
菅秀才
かんしゅうさい
流罪になった菅原道真公の息子さんです。

源蔵と戸浪に守られて寺子屋に隠れているのです。

高貴な生まれであるため、周りの田舎の子供たちとは全然違う品格があるです。みんなが命がけで守ろうとする大事なプリンスだね。

小太郎
小太郎
こたろう
松王丸と千代の息子です。

まだ小さいのに、父と母の「主君への恩返し」という想いを理解していて、自ら進んで身替わりになりに行くけなげな男の子なのです。

舞台には少ししか出ないけど、この物語の本当のヒーローと言えるね。

よだれくり
よだれくり
よだれくり
寺子屋の子供の一人。無邪気な振る舞いが場の空気を和らげ、他の子供たちとの対比によって物語の残酷さを際立たせる存在なんだ。
三助
さんすけ
千代に従って荷物を運んでくる下男。
よだれくりとのやり取りで場を和ませるよ。
✍️ 執筆: けらのすけ
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