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義経千本桜三段目・すし屋 — あらすじ・見どころ・登場人物

演目ガイド

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義経千本桜三段目・すし屋

義経千本桜三段目・すし屋

📝 作品情報

作者竹田出雲/三好松洛/並木千柳
初演1747年(延享4年)11月 大坂・竹本座(人形浄瑠璃)/1748年(延享5年)1月 伊勢の芝居、同年5月 江戸・中村座(歌舞伎)
種別時代物
上演時間約90分
原作義経千本桜

📖 あらすじ

親不孝者と思われていた男が、実は我が子を犠牲にして人を救っていた。善と悪が逆転する物語です。
大和国下市の釣瓶鮓では、主人の弥左衛門が平維盛を奉公人の弥助として匿っています。そこへ勘当中の息子・いがみの権太が戻り、母に取り入って金を得ます。
平家を追う梶原平三が店に迫り、店は詮議の危機に陥ります。権太は維盛の首と妻子を差し出したように見せ、維盛を逃がす手立てを作ります。
真実を知らない父の弥左衛門は権太を刺しますが、差し出された妻子は権太自身の妻子であったことが明かされます。権太は維盛を助けるための企てを語り、息絶えます。

🌟 みどころ

権太が維盛の首と妻子を差し出す場面は、観客を欺く演出です。親不孝者がさらに酷い行いをしたように見えますが、刺された後に真相を語る「もどり」が最大の見どころです。悪人と思われていた権太の真の姿が明かされる瞬間、観客は涙します。
我が子を犠牲にしてまで維盛を救った権太の覚悟と、それを知った父の後悔。親子の絆が、痛ましく描かれます。
すし桶を抱えて見得を切る場面も印象的です。鮓屋という庶民の舞台で繰り広げられる、歌舞伎ならではの様式美が楽しめます。

🎭 登場人物

いがみの権太
いがみの権太
いがみのごんた
すし屋の勘当息子で、小悪党のチンピラです。

お金をせびったり乱暴なことをするけど、実は心の中に熱い忠義と家族愛を秘めているのです。

最後に見せる「モドリ(改心)」の演技は、歌舞伎屈指の泣ける名場面! 悪ぶっていた態度ため、一気に悲劇のヒーローになるギャップに注目してください。

弥左衛門
弥左衛門
やざえもん
釣瓶鮓(つるべずし)の主人で、権太とお里のお父さんです。

一見ふつうの頑固親父ですが、実は昔、平重盛(平家の偉い人)に恩義があって、その恩を返すために命がけで維盛様を匿っているのです。

息子の権太を誤解して刺してしまうシーンの悲痛な叫びは、見ているこっちまで辛くなるよ…。

おくら
おくら
おくら
すし屋の女房で、権太とお里のお母さんです

権太には甘いお母さんで、息子を信じて大事なお金(3貫目)を渡しちゃうんだ(権太の悪さが光る場面だね!)。

最後は、今際の際の息子の姿を見て嘆き悲しむ…前半のコミカルさと後半の悲劇のギャップが重要な役どころです。

弥助
弥助
やすけ
すし屋で働く優男(やさおとこ)ですが、正体は平家の貴公子なのです。

気品があふれ出ちゃっていて、田舎のすし屋には似合わないオーラがあるよ(笑)。

戦いに敗れて逃げてきた悲哀と、それでも失わない高貴な振る舞いに注目してください。

お里
お里
おさと
権太の妹で、すし屋の看板娘です。

お店で働いている弥助(実は維盛)に夢中で、積極的にアタックする姿がとっても可愛らしいのです。

でも、恋した相手が高貴な武将だと知って身を引くことになる、切ない恋心も見どころです。

梶原平三景時
梶原平三景時
かじわらへいぞうかげとき
源頼朝に仕えた有名な武将ですが、歌舞伎では「出る演目によって性格が全然違う」のが面白いところなのです!

義経千本桜(すし屋)の場合

一見、冷徹に維盛を探しに来る敵役。でも、権太の命がけの嘘を見抜き、あえて騙されたフリをして見逃す「情け深い大人の武将」です。去り際の目線の使い方に、彼の本心が隠されているのです。

小せん
こせん
義経千本桜(すし屋)
権太の奥さんだよ。夫婦の間には善太郎という息子がいるんだ。吉野山の入口となる下市村で、一人で茶店を切り盛りする働き者。権太の家族たちのために自分と善太を身代わりにするよう権太に訴えるんだ。
若葉の内侍
若葉の内侍
わかばのないし
弥助実は平維盛の奥さん。二人の間には六代君という子がいる。平家滅亡後、隠れ住んでいたが、自分に横恋慕する藤原朝方の手勢に見つかる寸前に助け出され、維盛がいると聞いて下市村まで訪ねてくるんだ。
六代君
六代君
ろくだいぎみ
弥助実は平維盛と若葉の内侍の子ども。
✍️ 執筆: けらのすけ
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