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箱根霊験記・誓仇討(瀧場) — あらすじ・見どころ・登場人物

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箱根霊験記・誓仇討(瀧場)

箱根霊験記・誓仇討(瀧場)

📝 作品情報

作者司馬芝叟 ほか
初演1801年(享和元年)
種別世話物
上演時間約70分
原作箱根霊験記 誓仇討

📖 あらすじ

妻が命をかけた祈りで、夫の足が奇跡的に立つ。夫婦の愛と犠牲を描いた作品です。
仇討ちの旅の途中、飯沼勝五郎と妻の初花は箱根の山中へたどり着きます。勝五郎の家来・筆助は身をやつして現れ、仇の滝口上野が近くにいると知らせます。
滝口上野は初花の母・早蕨を人質に取り、初花に従うよう迫ります。初花は連れ去られたのち、滝で祈願すると言って戻り、滝に打たれて祈り続けます。
祈りによって勝五郎の足が立ちますが、初花の姿は消えてしまいます。筆助が初花の最期を伝え、勝五郎は仇討ちを誓います。

🌟 みどころ

人質を盾に初花を追い詰める滝口上野の場面は、悪役の残酷さが際立ちます。母を救うため、夫を捨ててでも従わざるを得ない初花の苦悩が描かれます。
初花の祈願によって勝五郎の足が立つ場面が、最大の見どころです。滝に打たれながら必死に祈る初花の姿は、観客の心を打ちます。夫のために命をかけた妻の愛が、奇跡を生む瞬間です。
初花の最期が明かされ、仇討ちを誓って終わる幕切れ。妻を失った勝五郎の悲しみと怒りが、復讐への決意となります。

🎭 登場人物

飯沼勝五郎
飯沼勝五郎
いいぬまかつごろう
兄の仇討ちを目指す若き武士なのですが、足が不自由(いざり)になってしまい、妻の初花に車(箱車)を引いてもらって旅をしているんだ。
歌舞伎では**「辛抱立役(しんぼうたちやく)」**といって、どんなに苦しくてもジッと耐え忍ぶ、芯の強いヒーローの役。
足が動かない状態での上半身だけの演技や、奇跡が起きて立ち上がったあとの身体表現は、役者さんの腕の見せ所!
初花
初花
はつはな
勝五郎の奥さんで、献身的に夫を支える**「貞女(ていじょ)の鑑」**と言われる女性です。
不自由な夫を乗せた車を引いて箱根の山を越える力強さと、夫を思う優しさが泣けるのです。
特に「瀧場」のクライマックスでは、夫のために滝に打たれて祈るのですが…実はこの時、物語上ではすでに**「幽霊」**になっているんだ(敵に殺された後、魂だけ戻ってきた)。
生身の人間ため、この世ならざる者へと変わる、神々しくも儚(はかな)い演技が見どころだよ。
滝口上野
滝口上野
たきぐちこうずけ
勝五郎の兄を殺した仇(かたき)で、冷酷な悪役だよ。
ただの乱暴者じゃなくて、知性と色気を兼ね備えた悪役。
勝五郎を足蹴にし、初花を無理やり連れ去る「責め場」のシーンでは、憎らしいほどの**「図太さ」と「大人の色気」**が必要な、難しい役どころなんだ。
筆助
筆助
ふですけ
勝五郎の家来で、とっても忠義に厚い男!
最初は**「月の輪」**という名前のひょうきんな男に変装して、地元の非人たちと面白おかしく騒いでいるけど、いざという時はキリッとした武士に戻るんだ。
この「お調子者」と「忠義の士」のギャップがかっこいい役どころ。
最後に初花の首を持って駆けつけ、勝五郎に真実を告げる重要な役割も担っているよ。
早蕨
早蕨
さわらび
初花のお母さん。
娘夫婦の仇討ちの旅を心配して追ってきたのですが、運悪く敵の滝口上野に見つかって人質にされてしまうんだ。
娘が自分のために敵に従う(連れ去られる)のを涙ながらに見送るシーンは、母としての苦悩があふれていて本当に切ないよ…。
✍️ 執筆: けらのすけ
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