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伽羅先代萩(竹の間・御殿・床下) — あらすじ・見どころ・登場人物

演目ガイド

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伽羅先代萩(竹の間・御殿・床下)

伽羅先代萩(竹の間・御殿・床下)

📝 作品情報

作者奈河亀輔
初演1777年(安永6年)4月 大坂・中の芝居
種別時代物
上演時間約100分
原作伽羅先代萩

📖 あらすじ

我が子を犠牲にしてまで若君を守り抜く、乳母の壮絶な覚悟を描いた作品です。
幼い若君の命をめぐり、御殿内で陰謀が渦巻いています。竹の間では奥女中たちが探り合い、御殿では乳母の政岡が若君を守るために身を張ります。
栄御前と八汐は毒入りと疑われる菓子を持ち込み、政岡の実子の千松がそれを口にします。千松は苦しみ、八汐は千松を殺してしまいます。栄御前は若君と千松が取り替え子であると信じ、お家乗っ取りを企む敵側の連判状を政岡に預けて去ります。
栄御前が去った後、様子をうかがっていた八汐が政岡に切りかかりますが、政岡は返り討ちにして千松の仇を晴らします。しかし、そこに一匹の鼠が現れ、連判状を加えて逃げ去ってしまいます。
床下では荒獅子男之助が怪しい鼠を追い詰めますが、逃げられてしまいます。実は鼠は妖術を使った仁木弾正で、妖しく姿を現した弾正は連判状を手に入れ、不敵に笑みを浮かべて去っていきます。

🌟 みどころ

政岡と八汐による女同士の駆け引きが最大の見どころです。我が子が毒を口にしても一切の動揺を見せない政岡の姿は凄まじく、母としての愛情と乳母としての忠義の間で引き裂かれる葛藤が、緊迫した空気を生み出します。
栄御前が去った後、八汐を返り討ちにする場面では、乳母から母への変貌が描かれます。ここで初めて感情を爆発させる政岡の姿に、観客は涙を誘われます。
床下での妖術の演出も見どころです。鼠が弾正に変わる場面や、連判状を手にした弾正が不敵に笑みを浮かべて花道を引く幕切れ。悪役が美しく恰好いい、歌舞伎らしい幕切れです。

🎭 登場人物

政岡
政岡
まさおか
幼い若君・鶴千代(つるちよ)を守る乳母(乳母)。

主家への忠義心がものすごく強くて、暗殺を警戒して「若君は病気で、男性が近づくのを嫌がる」という嘘をついて、女性しか入れない奥御殿に若君を匿(かくま)っているのです。

見舞いの品でも、少しでも疑わしいものは徹底的に遠ざける強靭な心と、母親としての深い情愛を併せ持っています。千松を亡骸を抱きしめるシーンは涙が止まらないよ。

千松
千松
せんまつ
政岡の息子で、若君・鶴千代とは乳兄弟(ちきょうだい)。

若君の遊び相手として一緒に暮らしているけど、母の政岡からは「いざという時は若君を守れ」と言い含められて育っている。

毒入りのお菓子が出された時、迷わずそれを食べて毒をあばき、若君と足利家を救った小さいけど立派な英雄なんだ。

鶴千代
鶴千代
つるちよ
お家騒動の渦中にいる幼い当主(殿様)。

父・頼兼(よりかね)が隠居させられたため、幼くして跡を継いだのです。

暗殺を避けるため、「男性が近づくのを嫌がる病気」ということにして、女性ばかりの奥御殿でひっそりと暮らしているんだ。

千松だけを友達に、窮屈な生活を耐えている姿は守ってあげたくなるよ。

八汐
八汐
やしお
仁木弾正の妹で、兄と一緒に悪だくみをしている逆臣(ぎゃくしん)側の局(つぼね)。

奥御殿に乗り込んで、邪魔な政岡を陥れようといろんな嫌がらせをするんだ。

「竹の間」では沖の井と言い争ったり、「御殿」では政岡の目の前で千松をなぶり殺しにするひどい奴!

最後は怒りに燃える政岡に討ち取られるため、そこでスカッとしてください!

栄御前
栄御前
さかえごぜん
管領・山名宗全(やまなそうぜん)の奥方という超セレブな女性ですが、実は仁木弾正たちとグルになっている悪人。

「将軍家からのお見舞い」と嘘をついて、毒入りのお菓子を持ってくるんだ。

でも、千松が死んでも動じない政岡を見て「政岡もこっち側の人間(逆心あり)だな」と勘違いし、大事な連判状を渡してしまう…実は彼女のミスで悪事がバレることになるんです。

沖の井
沖の井
おきのい
鶴千代の見舞いに来た忠臣方の侍の奥方のひとり。「竹の間」の場では政岡に対する八汐の言いがかりにはっきりと反論するんだよ。
仁木弾正
仁木弾正
にっきだんじょう
足利家の家老という偉い立場にいながら、お家乗っ取りを企む大悪人。「実悪(じつあく)」と呼ばれる、冷酷でスケールの大きい悪役の代表格。

妖術使いでもあって、ネズミに化けて大事な巻物(連判状)を奪いに来るんだ。

床下で男之助に取り逃がされた後、不敵な笑みを浮かべて去っていく姿は、悪人なのにゾクゾクするほどかっこいい!

男之介
おとこのすけ
武勇で知られる忠義一途な武士。

悪人たちの嘘(讒言)によって謹慎させられているけど、それでも若君を守るために、こっそり奥御殿の床下に潜んで警護しているんだ。

怪しいネズミ(仁木弾正)を見つけて鉄扇で押さえ込むシーンは、力強くて大迫力!

「歌舞伎味」たっぷりの頼もしい豪傑です。

松嶋
松嶋
まつしま
鶴千代の見舞いに来た忠臣方の侍の奥方のひとり。「竹の間」の場では政岡に対する八汐の言いがかりにはっきりと反論するんだよ。
✍️ 執筆: けらのすけ
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