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三人吉三巴白浪 — あらすじ・見どころ・登場人物

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三人吉三巴白浪

三人吉三巴白浪

📝 作品情報

作者河竹黙阿弥
初演1860年(安政7年)正月 江戸・市村座
種別世話物(白浪物)
上演時間大川端の場のみ:約30分、通し:約3時間
別名・通称三人吉三、三人吉三廓初買
原作三人吉三廓初買(さんにんきちさくるわのはつがい)

📖 あらすじ

節分の夜の大川端。女装の盗賊・お嬢吉三は、夜鷹のおとせから百両を奪い、川に突き落とします。そこに居合わせた侍上がりの盗賊・お坊吉三がその金を横取りしようとし、二人は争いになります。

そこへ親分肌の和尚吉三が現れて仲裁し、「百両は俺が預かる」と丸く収めます。意気投合した三人は義兄弟の契りを交わし、庚申の夜ごとに会う約束をして別れます。このとき、お嬢吉三が奪った百両の中には、名刀「庚申丸」という短刀も含まれていました。

やがて明らかになる因果の糸。川に落とされたおとせは実は和尚吉三の生き別れの妹であり、おとせと恋仲の手代・十三郎は実はおとせと双子の兄妹でした。百両も庚申丸も、かつて和尚吉三の父・土左衛門伝吉が関わった因縁の品。三人の吉三は、知らず知らずのうちに因果の輪に絡め取られていたのです。

追い詰められた三人は、雪の降る本郷火の見櫓のもとで捕手に囲まれます。逃れられぬ運命を悟った三人は互いに刺し違え、義兄弟の契り通り、同じ時に命を散らすのでした。

🌟 みどころ

最大の見どころは「大川端庚申塚の場」。お嬢吉三の名台詞「月も朧に白魚の、篝も霞む春の空…こいつぁ春から縁起がいいわえ」は、歌舞伎で最も有名なセリフのひとつ。七五調のリズムが美しく、初めて聴いても耳に残る名調子です。地歌舞伎でもこの場面がよく上演されます。

三人が義兄弟の契りを交わす場面も見どころ。お嬢・お坊・和尚、三者三様のキャラクターが出会い、厄払いの豆まきになぞらえて盃を交わす粋な演出は、黙阿弥ならではの洒落た趣向です。

クライマックスの「本郷火の見櫓の場」では、雪の中で三人が壮絶な最期を遂げます。因果応報の結末でありながら、義兄弟の絆を貫く姿に胸を打たれます。

🎭 登場人物

お嬢吉三
おじょうきちさ
女装して夜の街で盗みを働く美貌の盗賊。実は元は武家の息子。「月も朧に白魚の…」の名台詞で知られる。三人の中では末弟にあたる。
お坊吉三
おぼうきちさ
元は旗本の御曹司だが、身を持ち崩して盗賊となった侍上がりの男。気位が高く喧嘩っ早いが、義兄弟の契りには誠実。
和尚吉三
おしょうきちさ
元は僧侶だったが還俗して盗賊の親分となった男。三人の中で最も年長で、お嬢とお坊の争いを仲裁し義兄弟の契りを結ばせる。実はおとせの兄。
おとせ
土左衛門伝吉の娘で、和尚吉三の生き別れの妹。大川端でお嬢吉三に百両を奪われ川に突き落とされるが、八百屋久兵衛に助けられる。十三郎と恋仲だが、実は双子の兄妹という悲劇的な運命を背負う。
十三郎
じゅうさぶろう
木屋の手代。百両を届ける途中で騒ぎに巻き込まれて金を失う。おとせと恋仲だが、実は生き別れの双子の兄。
土左衛門伝吉
どざえもんでんきち
和尚吉三・おとせの父。かつて名刀庚申丸をめぐる事件に関わった過去があり、その因果が子どもたちの運命を狂わせていく。
✍️ 執筆: KABUKI KERA

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