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新版歌祭文・野崎村 — あらすじ・見どころ・登場人物

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新版歌祭文・野崎村

新版歌祭文・野崎村

📝 作品情報

作者近松半二 ほか
初演1780年(安永9年)9月 大坂・竹本座(人形浄瑠璃)/1785年(天明5年)5月 大坂・中村粂太郎座(歌舞伎)
種別世話物
上演時間約70分
原作新版歌祭文

📖 あらすじ

幸せな花嫁が、自ら身を引いて二人の愛を成就させる。切ない女心を描いた作品です。
野崎村で、久作の娘・お光と久松の祝言が準備されています。久作は病床の妻を安心させるため、婚礼を急いでいました。
そこへ久松を追って、お染が野崎村に現れます。お染と久松の関係を知った久作は、二人を諭して思いとどまらせようとします。
婚礼の席で、お光は自ら身を引く決意を示します。久松とお染は別々の道で去り、お光だけが村に残されます。

🌟 みどころ

婚礼を喜ぶお光の姿と、その後の心の変化が最大の見どころです。幸せな花嫁として祝言の準備を進めていたお光が、お染と久松の本当の想いを知り、静かに身を引く決断をします。喜びから諦念への心の移り変わりが、繊細に描かれます。

お光・お染・久松の三人の関係が交差する場面も印象的です。久松を愛する二人の女性と、板挟みになる久松。誰も悪くないからこそ、切ない状況が生まれます。

両花道を使った別れの幕切れは、歌舞伎ならではの演出です。久松とお染がそれぞれ別の花道から去り、お光だけが舞台に残される。三人の運命が、視覚的に示されます。

🎭 登場人物

お光
お光
おみつ
野崎村の百姓・久作の娘で、この物語の悲劇のヒロインだよ。田舎育ちで少し垢抜けないけれど、働き者で親孝行な、とっても健気な女の子。

許嫁である久松との祝言が決まってウキウキしていたのに、久松が本当はお染を愛していること、そして二人が心中しようとしていることを知ってしまうんだ。 そこで彼女が選んだのは、嫉妬でも邪魔でもなく、「自ら髪を切って尼(あま)になり、身を引く」という究極の愛の形。

祝言の支度をするシーンの可愛らしさと、後半の聖女のような崇高さのギャップに、涙せずにはいられないよ。

久松
久松
ひさまつ
大坂の質屋「油屋」の丁稚(でっち)ですが、実は武士の血筋を引く優男(やさおとこ)です。 実家が没落して、乳母の兄である久作の元で育てられた過去があるんだ。

勤め先のお嬢様・お染と恋に落ちて、しかも、騙されてお店を追い出されしまう。村に帰ってくるのですが、そこには自分のことを想ってくれる許嫁のお光もいて…。 二人の女性の間で板挟みになる、歌舞伎の典型的な「二枚目(優柔不断ですがモテる男)」です。

最後は、お光が身を引くことによって、お染と一緒に油屋に帰ることになるんだ。

お染
お染
おそめ
大坂の大店「油屋」の娘で、何不自由なく育った都会のお嬢様。田舎娘のお光とは対照的に、着物も綺麗で洗練されているし、性格も情熱的!

久松と一緒になれないなら死ぬ!と覚悟を決めて、野崎村まで追いかけてくるんだ(実はお腹に赤ちゃんがいる設定もあるよ)。

久作
久作
きゅうさく
野崎村の百姓で、お光のお父さんであり、久松の育ての親でもあるおじいちゃんです。

病気の妻(お光の母)を安心させたくて、急いで久松とお光を結婚させようとするのですが、それがかえって悲劇を招いてしまうんだ…。 若い二人が心中しないように説得したり、娘の出家に涙したり、家族の幸せを一番に願っているのに報われない姿が、見ていて本当に辛いよ。

お常
お常
おつね
油屋の女将さんで、お染のお母さんです。店の借金のために、お染を別の店(山家屋)に嫁がせようとしていたけれど、最後は久松の疑いが晴れたことを知らせに村へやってくるんだ。

幕切れで、お染を連れて舟(本花道)で帰っていく姿は、残されたお光の孤独をより一層際立たせる重要な役割を持っているんだよ。

✍️ 執筆: けらのすけ
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