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仮名手本忠臣蔵六段目・勘平腹切 — あらすじ・見どころ・登場人物

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仮名手本忠臣蔵六段目・勘平腹切

仮名手本忠臣蔵六段目・勘平腹切

📝 作品情報

作者竹田出雲/三好松洛/並木千柳
初演1748年(寛延元年)8月 大坂・竹本座
種別時代物
上演時間約90分
原作仮名手本忠臣蔵

📖 あらすじ

思い込みと誤解が重なり、無実の罪で切腹する勘平の悲劇を描いた作品です。
おかるの実家・与市兵衛の家に、祇園から一文字屋お才が迎えに来ます。勘平は、おかるが自分のために身売りを決め、父の与市兵衛がその金を持って帰る途中だったことを知ります。
身代金の入った縞の財布の話を聞いた勘平は、自分が昨夜撃った相手が与市兵衛だったと思い込みます。おかるが去った直後、与市兵衛の遺体が運び込まれ、母のおかやは勘平を疑います。
仇討ちの同志が訪れ、勘平は疑いを晴らせぬまま切腹します。死の間際、与市兵衛の傷が鉄砲傷でないことが判明し、勘平は連判に名を記して息絶えます。

🌟 みどころ

縞の財布をきっかけに生じる勘平の思い込みが、取り返しのつかない悲劇を生みます。昨夜自分が撃った相手が義父だったという誤解に苦しむ勘平の姿は、痛ましいものがあります。
疑いを晴らせぬまま進む切腹の場面も見どころです。真実を知らないまま、ただ責任を取るために腹を切る勘平。その無念さが観客の胸を打ちます。
そして連判に名を記して果てる幕切れ。死の間際に無実が判明しますが、勘平はそれでも念願だった同志の連判に名を記し、息を引き取ります。遅すぎた真実と、果たされた悲願が交錯する名場面です。

🎭 登場人物

早野勘平
早野勘平
はやのかんぺい
元は塩冶判官の供をする立派な武士(美男子!)なのですが、恋人のおかるとデートしている間に主君の一大事(刃傷)が起きてしまい、運命が暗転する悲劇の人物です。

おかるの実家に身を寄せて猟師になるけれど、「忠義を尽くしたい」「お金を用意して仇討ちに加わりたい」と焦るあまり、五段目(山崎街道)で暗闇の中で人を撃ってしまい、とんでもない勘違いから切腹することになるんだ…。

「色にふけったばっかりに…」という有名な台詞。彼の無念と、美しくも悲しい最期は涙なしでは見られないよ

おかる
おかる
おかる
勘平の恋人で、とっても美しくて情熱的な女性

三段目で勘平と密会していたことが悲劇のきっかけになるけれど、彼女自身も勘平を深く愛していて、彼のために身を売って遊女になるのです。

七段目(祇園一力茶屋)では、由良之助が読む密書を鏡越しに覗き見てしまい、あわや殺されそうになる危機一髪の場面も!

兄の平右衛門との再会を喜ぶのも束の間、愛する勘平の死を知って涙する悲劇のヒロインです。

おかや
おかや
おかや
六段目に登場する、早野勘平の妻・おかるの母。与市兵衛の奥さんだよ。

婿殿のために売られていくおかるを涙で見送った直後、夫・与市兵衛が遺体となって運ばれてくる。

勘平を疑って怒り、真実を知って泣き、本当につらい目に遭うんだ。

一文字屋お才
一文字屋お才
いちもんじやおさい
祇園の廓(遊郭)「一文字屋」の女将さん。

おかるを身請け(スカウト)しに来るのですが、ただのビジネスライクな人じゃなくて、勘平やおかるの事情を理解し、時には元武士の勘平を理詰めで説得する\*\*「貫禄のある女性」\*\*です。

かっこいい女将さんだね。

千崎弥五郎
千崎弥五郎
せんざきやごろう
赤穂浪士の一人。

五段目では、山崎街道で勘平と再会し、浪士たちの動きや討ち入りの気配を伝える立場で登場するんだ。

六段目では、金の工面ができたという勘平を迎えにいくが、勘平は勘違いの末に切腹してしまう。結果として、勘平の最期の場に立ち会うことになるんだ。

不破数右衛門
不破数右衛門
ふわかずえもん
六段目で早野勘平の身に起きた出来事の真相を見極める立場として登場し、浪士たちの規律と判断の厳しさを示す役どころ。

感情に流されず、武士としての筋と大義を重んじ、浪士としての線引きをはっきりさせる人物として描かれているよ。

女衒の源六
女衒の源六
ぜげんのげんろく
女衒は、遊女となる女性を遊郭へ仲介する仕事で、判人(はんにん)とも呼ばれるんだ。

身売りに出されたおかるを引き取り、金のやり取りをめぐって物事を現実的に進める立場の人物。

六段目では一文字屋の女将とともに、おかるを引き取りに来ていたんだ。公演によっては善六という名前の時もあるよ。

✍️ 執筆: けらのすけ
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