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仮名手本忠臣蔵七段目・祇園一力茶屋 — あらすじ・見どころ・登場人物

演目ガイド

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仮名手本忠臣蔵七段目・祇園一力茶屋

仮名手本忠臣蔵七段目・祇園一力茶屋

📝 作品情報

作者竹田出雲/三好松洛/並木千柳
初演1748年(寛延元年)8月 大坂・竹本座
種別時代物
上演時間約80分(一部短縮)
原作仮名手本忠臣蔵

📖 あらすじ

密書を巡る駆け引きと、主君への忠義のために命を捧げる覚悟を描いた作品です。
祇園一力茶屋で遊興にふける大星由良之助のもとへ、嫡子の力弥が火急の文を届けます。由良之助は周囲の気配をうかがい、力弥を帰して座敷で密書を読みます。
二階にいたおかるは延べ鏡で密書を写し取り、床下には斧九太夫が忍び込んで盗み見ます。由良之助は密書が読まれたことを察し、おかるを九ツ梯子で下ろして身請けを口にします。
寺岡平右衛門が現れておかると再会し、妹の口から密書と九太夫のことを聞きます。由良之助は兄妹の覚悟を見極め、九太夫を斬って事を収めます。

🌟 みどころ

延べ鏡と床下という上下からの盗み見が同時進行する場面は、浮世絵にも描かれる超有名シーンです。由良之助が密書を読む座敷、二階から鏡で覗くおかる、床下に潜む九太夫。三つの視点が一つの舞台で展開する、まさに「絵になる場面」です。
おかると寺岡平右衛門の兄妹のやりとりも見どころ。おかるは夫の勘平が死んだことを知り、勘平のため、そして兄の平右衛門のために命を捨てる覚悟を見せます。兄の平右衛門もまた、妹の決意を受け止めます。
そして由良之助が九太夫を討つ場面。兄妹の覚悟を見た由良之助は本心を明かし、獅子身中の虫である九太夫を激しく叩きつけます。遊興に耽っているように見せながら耐え忍んできた想いを発露する瞬間は、まさに七段目の白眉です。

🎭 登場人物

大星由良之助
大星由良之助
おおぼしゆらのすけ
この物語の真の主役! モデルは「大石内蔵助(おおいしくらのすけ)」。

主君・判官の切腹に駆けつけ、無念の遺志を受け継いで仇討ちを決意するリーダーです。

でも、敵(師直)を油断させるために、わざと祇園で遊んだり、酔っ払ったりして「ダメな浪人」を演じるんだ(七段目)。

心の中に熱い忠義と決意を秘めながら、誰にも本心を明かさず孤独に耐える姿は、まさに**「男の中の男」**!

渋くてかっこいい、歌舞伎屈指の大役です。

大星力弥
大星力弥
おおぼしりきや
由良之助(ゆらのすけ)とお石(おいし)の長男で、塩冶判官に小姓として仕える若武者です。判官の切腹にも立ち会い、亡骸を菩提寺へ送る一行にも加わります。

浪人となった後は父とともに山科に移り、仇討ちの機会をうかがいます。七段目(祇園一力茶屋)では、父・由良之助のもとへ火急の密書を届ける重要な役割を担い、物語の緊張を一気に高めます。

段が進むにつれて、若さの中に覚悟と家の重さを背負っていく成長ぶりが見どころの人物です。

おかる
おかる
おかる
勘平の恋人で、とっても美しくて情熱的な女性

三段目で勘平と密会していたことが悲劇のきっかけになるけれど、彼女自身も勘平を深く愛していて、彼のために身を売って遊女になるのです。

七段目(祇園一力茶屋)では、由良之助が読む密書を鏡越しに覗き見てしまい、あわや殺されそうになる危機一髪の場面も!

兄の平右衛門との再会を喜ぶのも束の間、愛する勘平の死を知って涙する悲劇のヒロインです。

寺岡平右衛門
寺岡平右衛門
てらおかへいえもん
実はおかるのお兄さん! 身分は低い足軽(あしがる)ですが、忠義心は誰にも負けない熱血漢です。

由良之助にその本気を認められ、足軽として唯一、仇討ちのメンバー(四十七士)に加えられるのです。

妹思いで真っ直ぐな、応援したくなるキャラクターです!

斧九太夫
斧九太夫
おのくだゆう
塩冶家の家老なのですが、実は裏切り者(悪人) モデルは「大野九郎兵衛」。

御家断絶の時に分配金を多くせしめようとしたり、後に師直側に寝返ってスパイになったりする、欲深い老人です。

七段目では、縁の下に隠れて由良之助の本心を探ろうとするのです。

でも、最後は由良之助に叩きのめされます!

✍️ 執筆: けらのすけ
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